息子が幼稚園に通っていた時のことです。園行事で芋ほり遠足に行き、後日その様子を絵に描きました。まんまるなお芋とニコニコ笑顔の子どもたち…といった、かわいらしい絵が並ぶ中、息子の絵を見ると…。お芋らしきものは描いたようなのですが、どういうわけかその上からクレヨンで真っ黒に塗りつぶされていました。その絵を見た義母が「お絵描きに黒をよく使う子って、家庭環境に問題があるらしいって聞いたことがあるんだけど」と一言。とても不愉快でしたし、悲しい気持ちにもなりましたが、私自身、真っ黒な絵にショックを受けていたのも事実で…。なんと答えたものか、返答に窮してしまいました。ちょうどいらした担任の先生にお話を伺うと、「息子くんの絵ですよね~!びっくりされたでしょ?私も驚いて、お絵描き中の息子くんに聞いたんです。そしたら『だって、お芋ほりの時、お芋は土の中に埋まってたでしょ?』って。息子くん、ユニークで素敵ですよね!」と教えてくださいました。まさかのリアル追求かーい!と思わず笑ってしまいました。息子の絵を頭ごなしに否定せず、話を聞いて認めてくださった先生には本当に感謝しています。そんな息子は小学生になった今も少々ユニークなキャラクターで、理解に苦しむことが時々あります。そんな時は幼稚園の先生がしてくださったように、まずは受け止めて話を聞いてみることを実践するようにしています。