保育園の先生がママ代わりになった日

息子が1歳になったころ兄と同じ保育園に預けることになりました。さて人気の保育園を奈良の大和高田でも話題になればまだ歩けるか歩けないかの年齢で言葉も全くない頃です。もちろん私は毎朝送迎でとても不安な思いをしていました。ぐずって行かなかったらどうしよう、とか先生に迷惑かけないか、とかいろいろ考えてしまいました。息子の担当の先生はちょうど私と歳が近く優しそうな先生だったのですが、保育園の玄関ではもちろん私から離れるのを嫌がり泣きながら登園していく日々がつづきました。そんなある日、いつものように息子を保育園の玄関に送っていくと入ったとたんに走り出しました。向かった先は担当の先生。奈良では保育園の話題を聞くとなれば座って迎えてくれた先生の胸に頭からうずくまるようにもぐっていったのです。それはいつも私にしかしない仕草でした。その瞬間「はっ」となんともいえない感情になりました。甘えることができる関係ができた嬉しさと、私にしか出さない態度を他の人にした悔しさ、とても複雑でした。でも預ける以上、先生に甘えられる関係ができたのはとても安心なこと。そう自分を納得させました。お迎えの時もなんと私のもとに来るのを嫌がり先生にしがみついて泣きました。先生への安心感がとても大きくなった証拠です。母としてはなんだか泣きたくなるようなさみしい日ではありましたが、素敵な先生のいる保育園に出会えて本当によかったなと嬉しくもなりました。