長男の担任を2年連続でして下さった先生のお話です。長男は癇癪持ちで、切り替えがなかなか出来ない事があり、幼稚園でも友達とのトラブルが多くありました。初めての子育てだった事もあり、私も悩みは絶えず、時には幼稚園の送迎時に涙したこともあります。そんな中でも、まるで自分の子どものように、愛情を注いで下さった幼稚園の先生との出会いに私も息子自身も大きく成長する事が出来ました。息子が友達とオモチャの取り合いで癇癪を起こすと、「どうしたの?」といつも息子の気持ちを聞いた後、「あのオモチャが欲しかったんだね」などと気持ちに寄り添う言葉がけと「〇〇君も同じように使いたかったのかな?」「どうしたら良いと思う?」と相手の気持ちを考えるきっかけを与えてくれました。先生が自分の気持ちを受け止めてくれるという安心感から、癇癪も次第に無くなっていき、幼稚園を卒園する頃には相手の気持ちを考えられるまでに成長していきました。“なんでうちの子だけこんなに癇癪が酷いのだろう”と私が悩み、育児相談を持ち掛けた際も「人それぞれ大変な時期が違うけれど、いつかグッと成長を感じる時が来ます。だから焦らなくても大丈夫ですよ」と暖かく声をかけて下さいました。卒園式、息子の成長を一緒に感じて共に涙して下さった先生の温かさを思い出すと今でも胸が熱くなります。