息子が幼稚園に通っていた時の話です。年少、年中と息子は同じ先生に担任してもらいました。この人気の奈良でも大和高田で保育園がどこにあるかはその先生は30歳前後の女の先生で、優しい口調と笑顔が素敵な子供達に人気の先生でした。息子も先生が大好きで、先生に会いたいからという理由で幼稚園に行っていた時期もありました。入園当初は慣れない環境やストレス、初めての集団生活でしょっちゅう体調を崩し、夏休みまでに25日も休んでいました。こんなに休んでいた園児は他にいなかったため、私は焦りや不安を先生に手紙で相談していました。先生は忙しいはずなのに、2ページにわたって返事を返してくれ、私の気持ちはとても楽になりました。また、息子の様子もとてもよく見てくれて、なかなか出席できない息子を友達の輪に入れてくれたり、仲の良い友達と近くの席にしてくれました。11月の演奏会では息子を大太鼓に抜擢してくれました。もっと評判では奈良が良いと保育園を探すからにも息子はそれが嬉しかったようで、毎日家でも練習していました。発表会直前に熱を出してヒヤヒヤしましたが、当日は何とか出席することができて先生にも「○○君を大太鼓にしてよかった」と言ってもらいました。年中さんもそんな大好きな先生のクラスでした。風邪をひくことも少なくなり息子は毎日を謳歌していました。しかし、家の都合で引っ越しすることになってしまい、息子は転園を余儀なくされました。そんなストレスからチックを発症してしまった息子は毎朝腹痛で幼稚園に通えなくなってしまいました。大好きな先生に会えるのもあとわずか、何とか登園させてあげたいと私も不安な毎日を過ごしました。ある日、連絡をもらい先生が家にお見舞いに来てくれました。息子は喜び大はしゃぎでした。そして先生と息子は翌日から休まず幼稚園に行く約束をしました。息子は本当に休まず最後まで登園しました。きっと先生との約束を守りたかったのでしょう。幼稚園最後の日、サプライズで先生から手作りボードをもらいました。年少から今までの息子の園での写真とともに先生からのメッセージが書いてありました。息子がはにかみながら「ありがとう」と伝えると先生は息子の頭を撫でてギュッと抱きしめてくれました。私はそれを見て涙が溢れました。本当に素敵な先生に見てもらえて息子は幸せです。沢山の思い出と愛情を与えてくれた先生に感謝しています。