入試でわかった幼稚園の先生の優しさ

うちの娘が幼稚園に上がる前、うちの近所には3つ程候補の幼稚園がありました。その中で、とびきり評判が高くキリスト教系の幼稚園がありました。入園に際しては受験もあり、芸能人や有名人の子供らも通う幼稚園でした。受験の合格率はさほど低くはないものの、娘が受験した年は希望者が多く、倍率は高いという噂でした。うちはごくごく普通の一般のサラリーマン家庭であり、そんな有名人の子供が来るようなところではほぼほぼ無理だろうと殆ど諦めておりました。とはいえ、その幼稚園を卒園した子は皆一様に礼儀正しく穏やかな子に育つという評判も聞いており、諦めつつもどこかで「なんとか受かればいいな」とは思っておりました。キリスト系の幼稚園という事もあり、先生は皆さんシスターさんでした。受験当日始めてお会いしましたが、「有名な幼稚園」というところから勝手に持っていた「厳しそう」という事前のイメージとは違い、皆さん優しそうなシスターさんばかりでした。両親と子供、それに対して園長さんのシスターさんと他数名のシスターさんの質問形式という形で受験が始まりました。主に質問は娘に対してされ、最後に「好きな食べ物は?」という質問がされました。うちの娘は偶然かどうか、「にんじん!」と殆どの子供が嫌いな野菜をあげ、シスターさんが「まぁそれは凄い。お母様のお料理がよっぽどお上手なのね」と褒めてくれました。この答えのおかげか、娘は無事に合格し、3年間の素晴らしい幼稚園生活を経て無事に卒園しております。あの時、娘の「にんじん」という答えに満面の笑みを返して合格として下さったシスター方に感謝の気持ちで一杯です。