先生を助けたい!年少の息子の思い

息子が年少だった頃の話です。登園前に急に、どうしても赤と白の旗を作らないといけないとぐずったことがあります。ただでさえ、朝は準備で忙しいのに、バスの時間もあるのに、絶対に作ると言って聞きませんでした。その熱量に私も諦めて一緒に作ることに。割り箸に赤、白の折り紙をつけ、テープで固定した簡単な旗を1本ずつ作ると、満足そうにバスに乗って登園していきました。しばらくして、担任の先生に会った時に呼び止められました。そしてなぜあんなにも旗を作ると言って聞かなかった理由を知りました。その日の前日の帰りの会で先生が「今日はみんなが帰った後に発表会で使う赤と白の旗をみんなの分を作るんだ」と話したそうです。それを聞いた息子が全員分を作ることを大変に思ったのようです。それであんなにも旗を作ると言って聞かなかったのか・・・と納得。この話を聞いたあと、息子に「先生を助けようと思って旗を作ったの?」と聞くと、「うん!先生がありがとうって言ってくれた。人数分作るの大変だったから助かったよって喜んでくれた」と教えてくれました。もしかしたら先生が既に人数分を作っていたかもしれないですが、息子の気持ちを受け止め褒めてくれたこと、そして保護者の私にも共有してくださったことをうれしく思いました。簡単に作った旗だったので、ボロボロになりながらも発表会の練習を頑張ったそうです。

いつも私の絶対的な味方でいてくれた幼稚園の先生

家から歩いて10分くらいのところにあった2クラスしかない小さな幼稚園に通っていました。幼稚園バスなどもなく、園児はみんな家から歩いて通っていたのです。そこで2年間過ごしたのですが、2年とも私の担任は同じ先生でした。その先生は人見知りでなかなか友達の輪に入れない私をいつも気にかけてくれていました。友達からきついことを言われてもすぐに先生が駆けつけて、「それは違うよね」と注意してくれたし、困っている時は声を上げなくても「どうしたの?」と聞いてくれました。でも私が「よし頑張ろう」と決心して友達に頑張って声をかけたときは、遠くから黙って見守っていてくれました。幼稚園では、自分の言いたいことをきちんと言えないことで周りをイラつかせたり、「こいつは何をしても怒らないから」となめられたりすることが多く、仲間外れをされたり、「あっちで待ってて」とうそをつかれて、いつまでも一人で待たされるということも多くあったのですが、寂しい時も悲しい時も、必ず先生がそばに来て、膝にのせてくれて「先生があなたの一番の友達だよ」と言ってくれたことが今でも忘れられません。うまく友達を作ることができなくても、私には一番の友達(先生)がいると思えば、強くなれる気がしたのです。今でも、辛いこと、悲しいことがあると必ず幼稚園の先生の顔を思い浮かべます。笑った顔しか浮かばないくらい、本当に優しい笑顔の似合う温かい先生でした。その幼稚園は取り壊しとなってしまったので、今先生はどこで何をしているのかわかりませんが、いつかまた出会うことができたら、「私は先生がいたから頑張れたよ、ありがとう」と伝えたいです。

一緒に成長を喜んでくれた先生

幼稚園に年少で入園した息子が「トイレに行きたい」と先生にうまく言えず、毎日のようにトイレを失敗していました。先生がトイレに誘ってくれてもかたくなにトイレを拒否していて、本人がトイレに行きたいと思った時にはもうトイレまで間に合わないといった状態が続いていました。
先生は「お友達がトイレに行っているのを見ていれば自然とトイレは出来るようになるので焦らないで大丈夫ですよ。お洋服や教室を汚しても全然気にしないで」と言っていてくれたのですが、どうしても焦る気持ちが大きくなり毎日悩んでいました。先生は親身になって相談に乗ってくれ、失敗したパンツはちゃんと洗ってくれたりと本当に良くしてくださいました。入園してから3ヶ月ほどした頃から数日に1回ではありますが、ようやく先生が声を掛けてくれた時に素直にトイレに行き1日中トイレを失敗することなく過ごせるようになっていました。「今日は出来ましたよ!もうすぐトイレも自分から言えるようになりますよ!」と励ましてくれる先生が本当に頼もしかったです。結局半年ほど失敗する日が続いていたのですが、最終的に1週間失敗なく過ごせるようになった時には「もう大丈夫!よく頑張ったね!」と私と一緒に子どもを褒めてくれ、成長を一緒に喜んでくれる先生に出会えてよかったと心から思っています。

優しい幼稚園の先生

長男が通っていた幼稚園の先生は、ありきたりな言葉ではなく子供一人一人の個性や幼稚園での様子を細かく書いてくださりました。例えば、ただ単に「お泊り幼稚園楽しかったね!」と誰にでも当てはまる言葉ではなく個人の様子、行動を通して〇〇君はこうだったよね、こんなことが出来るようになったよね、とか、お友達とのエピソードを細かく書いてくださる先生は、私たちが普段見られない様子を知る事ができ、本当にありがたいと思いました。何年たっても、メッセージカードやお手紙を読み返すとあの頃の息子の事を鮮明に思い出させてくれます。同時に、先生元気でまだあの幼稚園にいらっしゃるのだろうかと、先生の事も思い出します。あの当時は、沢山の園児がいるのにも関わらず、こうして書いてくだっさたり制作してくれて、きちんと休めているのだろうかと思う時もありました。親たちの間では、先生はヒーローでした。今思うと、直接感謝の気持ちを言えなかったのが悔やまれます。娘の先生の顔や名前はもう忘れてしまったのに…。A先生はいつも優しく見守っていてくれた印象があります。何気ない日常でも細かく伝えてくれた先生に感謝しています。また卒園アルバムやお誕生日のメッセージカード、学園お手紙読み返してみたくなりました。