まるで「前からいたかな?」と保育園の先生に言われるくらい馴染んだ娘。

4月から保育園の1歳児クラスに入園した娘。もともと人見知りもせずに、愛想の良い子でした。しかし産まれてから1日も欠かさず、ほぼ24時間一緒に過ごしてきた母としては、何時間も離れることが初めてで不安でいっぱいでした。1歳を超えて歩けるようになり、イタズラも活発に、自己主張も強くなりイヤイヤ期の片鱗がでてきた時期でもありました。自宅で1人でみることに限界は感じていたものの、いざ預けるとなると離れがたくなるものですよね。1日目は、何かよくわからないままの状態で泣かずに保育園に吸い込まれていきました。そしてドキドキのお迎え。初日でたった1時間程度とはいえ、ずっと泣いている子も多い中、娘は全く泣かずに楽しく過ごしていたそうです。すでに在園時の先輩赤ちゃんと、オモチャの取り合いまでしていたとのこと。先生からは「なんかまるで前からいたかな?と言うくらい馴染んでいましたよ」と言ってもらえて、一安心でした。2日目からは、置いていかれるということを理解して、預ける時に号泣したこともありましたが、相変わらず保育園に入ればケロッとしているそうです。保育園に預けてから、成長も著しくなり、大変な先生たちには感謝しかありません。早くから預けることを可哀想に思っていても、集団生活が身に付いたり刺激を受けたり、子供には良い経験になると思っています。

コロナ禍での入園

コロナ禍まっただ中の2020年保育園に入園し、入園式に参加後、緊急事態宣言発令に伴い保育園は約2ヶ月の間休園となりました。その間子どもの登園に対する意識は低下していき外に遊びに行くこともできず生活リズムも崩れていきました。登園再開後もそのリズムを取り戻すのは容易ではなく保護者の私自身はもちろん保育園の先生とも協力しながら子どもの保育園での生活リズムを整えるべく様々な工夫をしてきました。ときには個別で面談をしていただいたり外部からアドバイスをいただくために来ていただいたりもしました。運動会も参加拒否。しかし担任の先生や園長先生が優しく見守っていただけた結果、年末のお遊戯会では堂々と踊りを披露し、徐々に保育園での生活にも慣れていきました。週明けなど不安定になることもありましたが保育園で行事への参加を拒否したりすることも減っていったようで先生共々安心していました。そして年少組として最後の登園日、グズることなく笑顔で登園し先生を驚かせていました。最後の保育園も終わり迎えに行くといつも私から離れない子どもが担任の先生目がけて走り出し先生に抱きつき「ありがとう」と言ってさようならすることができました。コロナ禍での入園は子どもにとっても私にとってもそして先生にとっても大変な1年となりましたが子どもの成長を見られたことで悪いことばかりではないなと感じることができました。

最初の友達になってくれた幼稚園の先生

私は、小さいころ、とても人見知りで幼稚園に行くのが大嫌いでした。幼稚園の年少の時、歌の時間やお絵かきの時間は、先生に言われたとおりにしていれば特に何も言われませんでしたが、自由時間に一人で部屋の隅っこにいると先生たちから「他のお友達と遊ぼうよ」「ほら、あっちで〇〇ちゃんたちがおままごとしてるよ。混ぜてもらおう」と声をかけられました。私は「みんなと遊ばなきゃ」と思うのが嫌で嫌で仕方なく、幼稚園に行く前はいつもぐずって先生や母を困らせていました。そんな時、ある先生が「じゃあ、まず先生とお友達になろうか」と言って、私の遊びに一対一で付き合ってくれました。最初のうちは先生と二人でごっこ遊びをしたり、泥団子を作ったりしていましたが、だんだん他の子も「私も先生と遊びたい」「まぜて!」と遊びに入ってきて、自然に一緒に遊べるようになりました。今になって考えると、たくさん子供たちがいる中で一人の子供につきっきりになるのはとても大変だっただろうと思います。それでも先生が他の子たちとの間の懸け橋になってくれたおかげで、私はいつの間にか先生がいなくても他の友達と遊べるようになりました。一人一人の子供に向き合ってくれる素敵な先生に出会うことができてよかったです。

成長の喜びを共に分かちあってくれた幼稚園の先生

長男の担任を2年連続でして下さった先生のお話です。長男は癇癪持ちで、切り替えがなかなか出来ない事があり、幼稚園でも友達とのトラブルが多くありました。初めての子育てだった事もあり、私も悩みは絶えず、時には幼稚園の送迎時に涙したこともあります。そんな中でも、まるで自分の子どものように、愛情を注いで下さった幼稚園の先生との出会いに私も息子自身も大きく成長する事が出来ました。息子が友達とオモチャの取り合いで癇癪を起こすと、「どうしたの?」といつも息子の気持ちを聞いた後、「あのオモチャが欲しかったんだね」などと気持ちに寄り添う言葉がけと「〇〇君も同じように使いたかったのかな?」「どうしたら良いと思う?」と相手の気持ちを考えるきっかけを与えてくれました。先生が自分の気持ちを受け止めてくれるという安心感から、癇癪も次第に無くなっていき、幼稚園を卒園する頃には相手の気持ちを考えられるまでに成長していきました。“なんでうちの子だけこんなに癇癪が酷いのだろう”と私が悩み、育児相談を持ち掛けた際も「人それぞれ大変な時期が違うけれど、いつかグッと成長を感じる時が来ます。だから焦らなくても大丈夫ですよ」と暖かく声をかけて下さいました。卒園式、息子の成長を一緒に感じて共に涙して下さった先生の温かさを思い出すと今でも胸が熱くなります。