卒園式の別れ際に涙を流していた先生

ずいぶん大昔のことになりますが、私は、幼稚園がどちらかと言うと嫌いでした。特に年少、年中の時は、周りに馴染めず、先生からも他の生徒と比べて、あまり気をかけてもらえてないと幼心に感じ、遊戯会の役も、脇役ばかりでした。年長になって、自分も幼稚園に慣れてきたのか、友だちもたくさん出来て、幼稚園が楽しく感じるようになりました。年長の時の担当の先生は、年少、年中の時の若いキレイなお姉さん風の先生と違い、中年の厳しそうな先生でした。でも、遊戯会や運動会など、いつも私に、難しい楽器や、素敵な役割を与えてくれて、それを幼いなりに、一生懸命こなすことによって、自分も出来るという自信を持つことにつながって行ったと思います。厳しそうな先生でしたが、話しかけるといつもハキハキ、目を見て、真剣に答えてくれていたと思います。帰りは、幼稚園バスで帰っていたのですが、別れの挨拶が決まっていて、「先生、さようなら。また明日」と先生と握手をしながら言って、帰ることになっていました。そして幼稚園最後の日の卒園式の後でも、同じように先生が一人一人の生徒と握手をしてお別れをして帰ったのですが、先生がその時、涙を流していたのです。幼いながらに、先生は、幼稚園の先生という仕事で、毎年のことなのに、涙まで流すことに、衝撃を受けたのを覚えています。もしかしたら、先生にも今回で幼稚園の先生を辞めるなどの個人的な事情があったのかもしれませんが、先生の、仕事と割り切った以上に、人と真剣に向き合う姿に、幼いながらに、はっとさせられたのを今でも覚えています。血の通った心をもって、1人1人に向き合う大切さを教えてもらったような気がします。

幼稚園の先生に抱っこしてもらった記憶

私は現在34歳の女性です。幼稚園の年長さんの頃の話なので、28年ほど前ということになります。私が通っていた幼稚園では、年長さんになると、お泊まり保育というのがありました。幼稚園の教室に、みんなで泊まるのです。お泊まり保育の詳細は全く覚えていないのですが、ただ一つだけ、覚えていることがあります。夜、みんなが寝ている時に、私はふと目が覚めました。すると教室の前の方にゆらゆらと光が見えたのです。今考えてみると、ただの目の錯覚だったとは思うのですが、当時は、火の玉だ!と思いました。私は怖くなり泣いてしまいました。すると、大好きなみき先生が来てくれて、私が寝るまでずっと抱っこしてくれたのです。現在、私には年少さんの娘がいますが、15キロから20キロ近くある幼稚園生は、女性が抱っこしようと思うとかなり重いと思います。自分の娘ですら、極力抱っこしたくないのに、みき先生は、ずーっと抱っこしてくれていました。私はいつの間にか安心して眠っていました。そんな大好きなみき先生とは、卒園する時に、大人になったら一緒に温泉に行こう!と約束をしました。小学校の低学年ぐらいまでは、毎年、年賀状のやり取りをしていて、その度に、温泉を楽しみにしているね、と書いてくれていたのですが、いつしか年賀状のやり取りもなくなってしまいました。現在は連絡先も知らないので、一緒に温泉に行くことは、きっとできませんが、私はみき先生のことは28年間忘れていないし、今後も忘れることはないと思います。幼少期に、大好きな人に抱っこしてもらった記憶があると思うと、とても幸せな気持ちです。

一番記憶にある小学校の先生

小学校にはいったばかりで人見知りの多い子供だったのでとにかく学校になれるのに時間がかかった。しかし、先生が勉強でわからないことがあれば分かりやすい勉強のしかたを教えてくれたり勉強以外でも悩み事などにも話をしたりとスゴく熱心に関わってくれた。話し方や、話しかけやすい雰囲気を作ってくれていたんだと思います。どうしても緊張してしまってうまく話せない子だったけど時間がかかってもゆっくりその子その子に合わせてくれたのがスゴく良かったです。なので、学校の記憶も楽しかった、面白かったと言う記憶が一番残っています。先生は授業も面白かった記憶が残っていますし、先生との相性もスゴく良かったのかなとも思います。そのときは必死で過ごしてきたように思いますが、あとで思い出すのはスゴく楽しかったなと言う記憶だったし、優しい先生の顔を今でも思い出します。友達との思い出や出会いも大事ですが、スゴく尊敬出来る先生との出会いも大事だなと思います。子供なので、尊敬というかやっぱり好きな先生と言う気持ちが残っていると思います。好きな先生の記憶はずっと残っていますし、何年たってもふと思い出しますし。楽しかった出来事ばかりだったので余計に思い出すのかもしれません。

素敵な保育園に出会えたことに感謝

保育園に入り約1年。まだおむつが取れない状態でした。でも、入園しすぐにできるようになっていき、先生たちの熱心で根気のある指導のおかげで、ひらがなやカタカナもすぐに読めるようになり、運動では、逆立ちやダンス、また跳び箱も飛べるようになりました。音楽の授業のピアニカは最初全然できなくて嫌がっていたのに教えてもらったおかげで家でも自慢するようになりました。参観日で見に行くことがあった時もほかのおともだちと仲良く頑張って演奏する姿を見て感動してしまいました。もともと喘息気味で迷惑をかけてしまうんじゃないかという心配があって、先生方にもそのことを説明するとこちらの心配を気遣ってくれ安心して登園できました。先生の指導のおかげで、今まで家でお手伝いなんかしなかったのに、今では喜んで料理を手伝ってくれるまで成長しました。子どもの成長と自立を先生方が見守ってくれているおかげだと感じました。先生方も本当に子どもたちを可愛がってくれるので、子どもたちも先生方のことが大好きで先生方の言うことをちゃんと聞くようになりました。いつかは卒園して離れ離れになるのがすごく寂しいですが、この保育園で過ごしたことが子どもの成長につながっていく事に感謝しています。